小さな石臼で挽くより、大きな石臼で挽いたほうが
粉はよく挽けるし、早く回したほうが効率はいい。

石臼の製粉量は石臼の大きさ回転数に比例する。


製粉能力査定基準といわれるものがある。
石臼の項には次のような公式が書かれている。(24時間製粉、単位 t)
上臼の半径(寸)の二乗に上臼の高さ(寸)との相乗積を2.6にて除した数を一台当たりの製粉能力とする。
上臼の半径1.1寸、上臼の高さ2寸の石臼を例に、石臼の製粉能力の計算例が示されていた。
1.1×1.1×2÷2.6=0.931(t) そのまま1時間当たりの製粉量にすると 0.931×1000÷24=38.8 Kg となる。

その昔、製粉工場が石臼で製粉する場合の一つの目安、基準として使っていた。ただし回転数についての明記はない。
随分前になるが、ある小麦製粉工場から石臼3基を(直径64センチ×高さ30センチ)譲り受けたことがある。
その時の話では、その石臼は実際現役で使われていたもので、回転数は120〜150回転程度ではなかったかと、
またメンテナンスが大変で、4、5年もすると目の部分は摩滅してしまうとのことだった。
そばの製粉の場合こんな高回転で挽けば、粉にダメージを与えるだけでしかない。

粉砕物にかかる粉砕エネルギーは速度の自乗に比例するといわれる。
その場合、むしろ生産性を考えて、ロールで粉砕したほうが合理的である。
おそらく石臼の回転数はシフターの篩い能力との関係で決めるのが合理的である。
 
さて、石臼の回転数では以前当社で試したことがある。テスト用小型の石臼を使って(インバーターを組み込んで
回転数を調整できるようにしている)、回転数をそれぞれ60、30、12回転(手挽きの回転を想定)に設定して挽いた。
当初手挽きに近い12回転で挽いたものが一番いい粉ができるだろうと考えた。しかし、結果は製粉量の違いだけで、つまりは各々の篩80、60、40メッシュでとれるそば粉の量は、回転数に比例してふえたものの、各篩で篩い分けられる粉の比率は同じであった。またそのことで粉質の違いは認められなかった。
であれば、石臼で挽いた粉質の善し悪しを云々しようとすれば、石臼事体の精度にあると考えるべきかもしれない。

 
つまりは目立てである。