第1回9月18日(土)
 Aller Anfang ist schwer. (すべてはじまりはむずかしい)。
初回のワークショップは参加者全員にとってタフな一日になりました。
そして、石はそれ以上にタフでした。それも充分すぎるほどに。
作り手の本気がためされました。気がつけば、みんなの後姿が立派にMason (石工) をしています。
交換したグラインダーの刃は21枚、削った石の粉は5キロを超えました。半端じゃありません。
しかしそのかいあって、3基の石臼の面は完全に削り取られました。
石の上に刻まれた以前の痕跡は残っていません。
それは、ペインティングナイフをつかって下の絵を塗りつぶしたときの気分によく似ています。
 参加者: 楠木、渡部、谷垣、岩田、堂下。

適当で使えそうな大きさの石臼を選ぶ。
20基ある石臼は、播州地方の農家でつかっていた。

選びだされた3基のうちの1基。八分割、溝はゆるやかな曲線をえがいている。

石の材質は花崗岩(みかげ石)ではないか。
すり減った臼の文様が過去を語っている。

写真左:
上臼の中心点左にある穴ものくばりの部分は小さい。
 

グラインダーで石臼の面を削り取る。あたりを支配してただ寡黙な時間だけが過ぎていく。

金尺と水準器をつかってレベルをだす。
修正箇所にはマジックで印がうたれ、
再び同じ作業がくり返される。

グラインダーで臼の面が削り取られる。
ただただ要求されるのは腕力と我慢。

工場内にはグラインダーのかん高い音と、
石の粉が舞いあがる。
通りすがりの人からの、
「今日はなにか石屋さんの集まりですか」
に一同苦笑。