収穫後の作業

ハサは稲架と書いてハザと読ませます。一般的にはハサと使いますので以降ハサと表示します。ハサを組んだのは10月30日です。茎には水分がまだ残っています。(水分20%以上)刈り取ったソバは脱粒させる前に乾燥させねばなりません。規定水分があります。15%です。水分15%以下のソバ、つまり火力で過乾燥させたソバは粉質を損ないますが、多すぎても製粉するとき粘り過ぎて粉になりません。うまく乾燥、調整する必要があります。


乾燥させるにはしま立て及びハサ立ての二つの方法がありその説明です。しま立ては10束を一組にして、九束は根元を下にして寄り添うように立て、残りの一束は頭からかけておきます。その数をかぞえれば、収量の予想がつくし脱粒も防げます。
ハサ立ては、両サイドに2本の杭をクロスに固定させ、その間を竹で地面に平行に等間隔で渡したものをいいます。刈りとったものを50束ずつ一まとめにし、穂が内にはいるように束ねハサに架けます。

ソバ藁の引き取り手があらわれました。「こんにゃくを作るときの灰汁はソバの藁を焼いた灰が一番いい」

どれくらいの収穫量があるのでしょう。仮に一つの茎に1粒の実がついていれば、収量は種播き時の4.5Kgです。一つの茎に出来たソバの種を数えてみると、20粒から50粒、多いもので70粒程の実がなっています。ただ、茎によってバラツキがあります。おそらく、疎らに植えたところは実が少なくそのほとんどが未熟粒です。収量は未熟粒を除去し、整粒だけをよりわけるので歩留まりは落ちるはずです。


 乾燥させると束ねたソバを振っただけで、実は落ちますが完全ではません。しごくようにして落としています。

一琳庵の鈴木さんです。「懐かしいなぁ昔、自分の生まれ育った栃木那須地方では、ソバの藁の上に渋柿を置いておくと柿の表面が真っ白になった。どうしてだかわからない。稲藁ではそんな見事な白い粉はふかない。そしてその柿はとても甘かった。そうそう、益子焼でソバの藁を焼いて釉薬にしている人がいた。ソバって捨てるところがないんだよねぇ」
天日乾燥を繰り返し、水分を16%程にしました。11月25日



唐箕にかけ、実のはいっていないしいなを風力で選別します。  左:北海道岩田産 右:御所のソバ

12月2日、当日は御所のソバ、泉北そば打ち同好会、北条小学校さんでつくったソバの精選をしました。泉北そば打ち同好会の楠木さんが来られました。土砂、石を除去し玄ソバに磨きをかけます。右:石抜き装置から小石が排出されます。


ブラッシュマシンで玄ソバの表面に磨きをかけます。手にしているのは精選された玄ソバです。さて、御所のソバの収穫は41.5Kgでした。いろいろな所におわけしたものをあわせると60Kgの収穫と結論します。最終的には精選をすませて38Kgのソバが残りました。水分15.5%、1L重量は620g/Lと大粒でした。この数字は今年当社で使った国産玄ソバの平均638g/Lと同等の数字です。