食の図書館  Bibliothek




ビブリオマニア。熱狂的な本の蒐集家というような意味。因みにドイツ語で図書館はBibliothek-ビブリオテークです。
自称ビブリオマニアは結構周りにいます。
しかし、本の蒐集には、それなりの覚悟がいります。
本の重み?にいかに耐えられるか。
道浦母都子さんの句にあります。
本は凶器 本本本本本本本 本の雪崩


食の図書館
さて、そんなビブリオマニアが夢みるBibliothekを現実につくられた方がいます。
菊山さん。食品関係の会社を経営される傍ら、社会になにか還元できないかと、私設図書館をつくられました。蒐集の対象は
食に関連するものです。図書館には20年間かけて蒐集された13万冊(稀覯本から新刊の雑誌にいたる)が、専門のスタッフによって、ジャンルごとに整理、分類がされています。貴重な資料がたくさんあります。大学、企業、博物館からの問い合わせ、また資料の貸し出し要請も多く、食に携わる人達にとって、この図書館は貴重な存在になっています。
そば関連の資料も500点ほどあるそうです。



 図書館の一部、雑誌類を主体に蒐集したフロア。
     

閑話休題

菊山さんがこんな話をしてくれました。
本の蒐集で意外に難しいのは雑誌類の蒐集です。ナンバリングされたものは、欠けているとコレクションになりません。古書展などで欠けたナンバー1冊を揃えるために、20冊まとめて買うというのもたびたびのことです。実はこんなことがあったんです。ある骨董市で「主婦の友」が創刊から全部そろって売りにでたんです。それは実に偶然でした。これだけでもコレクションとしては大変なものです。ただ、うちにも全部そろっています。どうしようか躊躇しましたが、ものはためしと単品で売ってくれるかと聞いてみたんです。ところがこれが売ってくれたんです。古書店ではかんがえられないことです。4冊買いました。実はその4冊には付録がついていたのです。付録も貴重な資料なのです。これで食の図書館の「主婦の友」は完全に揃ったことになります。




 

そば関連資料の一部を紹介いただきました。
さらしなそば 全42号 残念ながら創刊、2号、3号が欠けています。随分長く続いた冊子のようで、創刊は1957年4月、42号が1969年11月とあります。編集発行者はさらしな総本店 新島繁さんです。


「蕎麦之絵巻図」の一部



そば浮世絵とは別に当社で発行したColumn1-16及び蕎麦コラム、うどん
コラム各一冊を収蔵いただきました。

理由はともあれコレクションは、いつかどこかに散逸してしまうのが常です。大事なものであれば悔いが残ります。

有効に生かし知を引き継ぐ方法があります。当社ではそば浮世絵第1、2、3集を寄贈しました。それを必要としている人がいるかもしれません。もしみなさんのなかで、そんなことをお考えの方がおられたら「食」資料室をご紹介いたします。

 
 〒543-0002
 大阪市天王寺区上汐3丁目6番12号
 ケンショク「食」資料室
 06-6773-3948

「食」資料室は一般にも開放されています。
閲覧は土曜日。
事前に電話で予約してください。

文字に記された言葉は、その意味がわからなくても
 意味を持つ。 ーウンベルト・エーコ