金継ぎ・金繕い


つくろいを知らずに買って年を知り
骨董市でタフな交渉の末に手に入れた品を蒐集マニアは、あえて戦利品と呼びます。
目利き出来るのはあんただけやない
口には出さないが、内心素人は思っています。



戦利品を家に持ち帰って、よく調べると、わからないように小さな繕いがしてある。「アートの祭り」です。

じっさい、自分の大切にしている陶器や磁器にちいさな疵ができたりするとがっかりするものです。
さて、この疵ですが、種類があります。
先ずかけです。口縁に一箇所欠けたようなものをホツと呼びます。
五人揃いの器のひとつにホツがあれば、残念物(ザンネンモノ)になってしまいます。また、焼物に入ったひび、crackのことを入 
ニュー と呼びます。
そのまま使っていると器の中心に向かってニューが進行します。
ただ、貫入 
カンニュー (ニューが釉薬上でとまっている)の場合は繕う必要はありません。

そんなニューやホツを補修するのに金繕い、または金継ぎと呼ばれる技術があります。
漆をニューや欠けに接着し、その上に金を施します。
金継ぎは一見してすぐにそれとわかります。潔しです。
景色にもなって物によって風格が備わります。

 成化年製銘

猪口の高台(こうだい)をひっくりかえすと、成化年製が。
骨董屋も客もお互いそれが本物だとは思っていません。
風情、景色としてみています。
後世に作られた明末清初の焼き物から九谷伊万里に至る迄、
大明成化年製銘が入っています。

因みに明の成化は西暦1465年で室町時代足利義政の時代。


そんな金継ぎを趣味にされるの方に増田さんがいます。
修復した作品を紹介いただきました。
 
金繕いは漆だけで接着させます。生漆の接着力は強力です。
錬ると接着力は強まります。
割れたところやニューの部分に生漆を埋めます。
漆風呂に入れて乾燥させ、その後再度生漆を刷き、
細かい金粉を撒きます




菊山さんの金継ぎ あたり鉢と抹茶茶碗