The Master said.  楽有其中 [ lou you qi zhong ] ローヨーチーチュン 
焼き物を趣味にされる方、特に中高年の方の意気込みは違います。「最後の楽しみにとっておいた」。しかし現実には興味はあっても、きっかけがないで終わってしまうのがふつうです。そんなとき、笹峯さんから「なんだったら、うちでやってみませんか」というお誘いが、、、。
 平成13年9月22日

工房の内部:整然と釉薬が所狭しと並ぶ。

素焼きの表面に筆で線を描くのは難しい。細かい線はなかなか描けない。絵の具を十分に含ませて色をのせる要領、つまりは筆致(タッチ)か。水で薄めて色の濃淡をつける。顔料は呉須(インディゴ)

右は炉の内部、温度は1200〜1300度。焼き上げるまでに一昼夜かかる。炉の温度は下のほうが高温。下段に大皿、順次小さなものへと何段にも重ねられる。

お昼をご馳走になりました。器はすべて自作、奥さんの料理がひきたちます。日本料理は料理にあった器があります。「表徴の帝国」でロラン・バルトは言っています。「日本料理の食膳は、このうえなく精妙な一幅の絵に似ている。それは、暗い色あいの基調の上にさまざまな事物(茶碗、蓋物、小皿、箸、こまごましとした食べものの盛りあわせ、灰色の生姜、オレンジいろの野菜の芽、褐色のたまり醤油)が配置された額であり、そこにある器と食べものはひどく小さくて細かいが、しかし幾種類もあって、日本の食膳はピエロ・デラ・フランチェスカの<絵画とは、それぞれの表現に応じて大きくなり、小さくなっていく表面と事物の関係の明示にほかならない>という絵画の定義を具現しているおもむきがある」。

自分で土を捏ね、轆轤を回せば、そこには自分だけの楽しみの世界が。

轆轤は粘土を中心に固定させることから。土殺し、二回三回と同じ作業を繰り返します。

轆轤は誰にでも回せる。問題はその完成度。





岩田さんの作品(左から2つ目)を全方位で見てください。